5.0 操作の概要

Aproc-1/-1Plus/-2を使ったシステムの操作手順をフロー図に示します。
緑色の背景は操作するウィンドウです。

これは代表的な例であり、実際には、手順に関する制限は多くはありません
例えば保存ボタンはいつでも押すことができます。

 

ウィンドウの操作フロー例

 


5.1 プログラミングウィンドウ

AprocS起動時のウィンドウです。各部の名称を記します。

 

5.1.1 メニューとボタン

サブソースのポップアップメニューはこちら

(1) 「ファイル」メニュー

アイテムボタン説 明
新規プロジェクトを作る 初期化します。
プロジェクトを開く 既存のプロジェクトを開きます。
プロジェクトを保存する プロジェクトを上書き保存します。
プロジェクトに名前をつけて保存する 現在のプロジェクトを別名で保存します。
ソースコードをインポート  指定したテキストファイルの内容をメインソースとします。
プロジェクト保存時に、"プロジェクト名.txt" に保存します。
新規ページをつくる  空のページを追加します。タブ名は”Untitiled”です。
ページを追加する 指定したファイルのページを追加します。
このページを閉じる  表示中のページを閉じます。メインソース
表示中は選択
できません。
このページを保存する 表示中のページを上書き保存します。
このページに名前をつけて保存する 表示中のページを別名で保存します。
終了 AprocS を終了します。

(2) 「編集」メニュー

アイテムショートカットボタン説 明
元に戻すCtrl+Z 直前の編集を取り消します。
やり直すCtrl+Y 取り消した編集を再度行います。
コピーCtrl+C 選択した文字列をクリップボードにコピーします。
切り取りCtrl+X 選択した文字列をクリップボードに切り取ります。
貼り付けCtrl+V クリップボードをカーソル位置に貼り付けます。
全てを選択Ctrl+A 現在のページ全体を選択します。
検索Ctrl+F 任意の文字列を検索します。
置換Ctrl+E 任意の文字列を置換します。

(3)「表示」メニュー

アイテムボタン説 明
メッセージ メッセージエリアの表示/非表示をトグルします 。
機器情報 スタンドアロン動作のためのメモリ消費に関する情報を表示します。
フォント フォントを変更するダイアログを表示します。

(4)「実行」メニュー

アイテムボタン説 明
実行コードの生成 表示中のソースコードを実行コードへ変換します。
指令ファイルの生成 直前の運転条件で実行ファイルとヘッダファイルを生成します
AprocS1.95 以降で有効
ROM化 直前の運転条件をフラッシュメモリへ記録します。
自動運転の有効/無効 スタンドアロン動作を有効(または無効)にします

(5) 「ヘルプ」メニュー

アイテムボタン説 明
使い方インターネット経由で取扱説明を表示します。
バージョン バージョン情報を表示します。
有馬電子機材 インターネット経由で有馬電子機材のホームページを開きます。

(6) サブソースページのポップアップメニュー

アイテム 説 明備考
右へ移動表示中のページを右へ移動します。 移動できない場合は
選択できません。
左へ移動表示中のページを左へ移動します。
ページを閉じる表示中のページを閉じます。 「ファイル」メニューにも
あります。
ページを保存する表示中のページを上書き保存します。
ページに名前をつけて保存する表示中のページを別名で保存します。

 

 

5.1.2 ツールボタン

アイコン名 前説 明メニュー
終了AprocSを終了します。ファイル
新規プロジェクト 新規プロジェクトをつくるために初期化します。

プロジェクトを開く

既存のプロジェクトを開きます。
プロジェクトを保存プロジェクトを上書き保存します。
プロジェクトに名前をつけて保存現在のプロジェクトを別名で保存します。
元に戻す 直前の編集を取り消します。編集
やり直す 取り消した処理を再度実行します。
コピー選択した文字列をクリップボードにコピーします。
切り取り 選択した文字列をクリップボードに切り取ります。
貼り付け クリップボードをカーソル位置に貼り付けます。
実行コード生成 プログラムコードを解析して実行コードを生成します。実行
メッセージエリアの表示ON/OFF メッセージエリアの表示をトグルします。表示
ヘルプ 取扱説明を表示します。ヘルプ

 

 

5.1.3 プロジェクトの作成手順

順序操作内容備考
1 ボタンを押すと、ソースコードエリアに Untitled という名の空ページが現れますので、 そこにプログラムを入力します。 ソースをインポートする場合、元のファイルに変更を保存することはできません。
既存のプロジェクトを利用する場合は、ボタンを押してファイルを選択すると、 そのプロジェクトが現れますので、必要に応じて変更を加えます
既存のソースコードを流用する場合は、メニュー:「ファイル」→「ソースコードをインポート」を使ってファイルを選択すると、 そのファイルの内容がメインソースに現れますので、目的に合せて変更します。
2 新規にサブソース作る場合は、メニュー:「ファイル」→「新規ページをつくる」を選択すると、空のページが作られます。

そこにコードを入力し、そのページが表示された状態で「ファイル」メニュー、 または ポップアップメニューから「このページに名前をつけて保存」で保存します。

サブソースを使わなければ不要です。
既存のソースファイルをサブソースとして利用する場合は、メニュー:「ファイル」→「ページを追加する」を選択してファイルを指定すると、その内容のページが追加されます。
3 サブソースが複数ある場合、その並びには意味があります(→ソースコード)。 順番の変更が必要な場合は、サブソースのページを右クリックしてポップアップメニューを出し、「右へ移動」または「左へ移動」を選んで調整します。
4 メインソース、サブソースの全てに入力または修正を終えたら、ボタンを押してプロジェクト名を指定すると、 その名前のプロジェクトファイルとメインソースファイルが生成されます。プロジェクトファイル拡張子は wfp、メインソースファイルの拡張子はtxt です。 既に開いているプロジェクトを更新する場合はを押します。

 

 

5.1.4 実行コードの作成

ボタン「実行コードの生成」 を押すと、ソースコードから実行コードが作成されます。

 

(1)実行コード生成に成功すると、リソース消費状況が表示されます。<

図 30 リソースの表示例

 

(2)エラーがある場合は、その内容とその該当行が反転表示されます。
   エラーが複数あるときは、エラー番号ををクリックすると対応する行が反転表示になります。

 

 

5.1.5 スタンドアロンモード

実行コードを Aproc-1/-1Plus/-2 のフラッシュメモリへ記録すると AprocS を起動しなくても 電源を与えるだけで運転が開始されます。これをスタンドアロンモードと言います。

スタンドアロンモードの運転手順を以下に示します。

手順項 目内 容
1運転確認 記録したいプロジェクトを運転し、コードやパラメータ値を確定させます。 運転中にパラメータの値を変化させた場合は、いったん停止してやり直します。
2停止 停止ボタンを押して運転を止めると プログラミングウィンドウのメニュー「実行」→「ROM化」が有効になります。
3フラッシュへ
記録
プログラミングウィンドウのメニュー「実行」→「ROM化」を選ぶと、 最後に実行したプログラムコードとパラメータ値が Aproc-1/-1Plus/-2 に記録されます。 ただし、記録周期比は強制的に0(つまり信号の記録なし)となります。
4起動モードを
設定
プログラミングウィンドウのメニューで「実行」→「自動運転を有効にする」を選びます。 以後、電源投入すると、記録したプログラムとパラメータで運転が開始されます。
5起動モードを
再設定
プログラミングウィンドウのメニューで「実行」→「通常運転を有効にする」を選びます。 以後、電源投入すると待機状態(通常の運用状態)になります。 再度手順4を行うと、スタンドアロンモードに戻ります。 プログラムやパラメータを変更するなら手順1からの作業が必要です。

以下の事項に留意してください。

フラッシュメモリの容量が不足するとイレースを促すダイアログボックスが現れますので、 指示に従って消去し、いったん AprocS を終了してから 再度上記手順で記録を行います。

プログラミングウィンドウのメニュー「表示」→「機器情報」 はフラッシュの使用状況を表示します。 イレースすれば全て初期状態に戻ります。

  • 「スイッチ」とは、運転モード切替の残り回数です。
  • 「テーブル」とは、記憶したコードのアドレスを格納する領域の残りです
  • 「コマンド」とは、実行コードやパラメータを格納する領域の残りです。

スタンドアロンモードにできるプロジェクトは1つだけです。過去の記録を再度有効にはできません。 また、現在記録されているプログラムやパラメータ値を読むこともできません。 そこで、記録したプロジェクトは別名で保存しておくことをお勧めします。

スタンドアロンモードにすると電源投入後直ちに運転が始まります。それが困る場合は デジタル入力などの指令信号を入力してから実質的な運転を開始するようにプログラムします。

自己起動した Aproc-1/-1Plus/-2 を動作させたまま AprocSから制御することはできません。 運転状態で AprocS を起動すると運転停止を促すメッセージが現れます。 停止すれば通常の操作が可能です。なお、AprocS からスタンドアロンモードを起動することはできません。

 

5.1.6 コマンドファイルの生成

コマンドファイルは、作成した信号処理プログラムの実行コード、信号名、パラメータ値などの情報を含むデータファイルです。 このファイルの内容を Aproc-1/-1Plus/-2 へ転送すると、AprocS を使わなくても、 ユーザ固有のシステムから Aproc-1/-1Plus/-2 を利用することができます。

コマンドファイルの作成と利用については、3.7 C言語によるプログラム作成例をご覧ください。

 


5.2 オペレーションウィンドウ

実行コードの生成に成功すると、オペレーションウィンドウ(操作パネル)が現れます。
オペレーションウィンドウでは以下の操作を行います。

  • パラメータの設定
  • グラフ仕様の設定
  • 実行コードのシミュレーション
  • プロジェクトファイルとソースコードの保存
  • Aproc-1/-1Plus/-2 の起動・停止
  • Aproc-1/-1Plus/-2 運転中のパラメータ調整
  • Aproc-1/-1Plus/-2 運転記録の開始・停止

 

 

5.2.1 ツールボタン

ツールバーに配置されたボタンです。

アイコン名 前説 明
上書き保存 プロジェクトを上書き保存します。プログラミングウィンドウにあるボタンと同じです。
名前をつけて保存 現在のプロジェクトを別名で保存します。
シミュレーション 実行コードをパソコン上でシミュレートし、計算結果をグラフに表示します。
運転開始 実行コードとパラメータをAproc-1/-1Plus/-2へ転送し、それを実行させます。
運転停止 Aproc-1/-1Plus/-2の運転を停止させます。
記録開始 運転中に押すと記録を開始します。
停止中に押すと運転と記録を同時に開始します。
記録が終わっても、運転は継続されます。

 

 

5.2.2 システムパラメータ

パラメータエリアの最初の3つをシステムパラメータ、それ以外をユーザパラメータと呼びます。
システムパラメータとは、全てのプロジェクトに必要となる、演算周期、記録周期比、記録時間の3つです。

(1)演算周期

プログラムの proc に続く {  } の中に記載された処理を繰り返す周期です。
単位はミリ秒で、0.1〜160 の値を設定できます。
この周期が短いほど広帯域の処理が可能となりますが、その反面、処理できる演算量は制約されます。

演算周期は、演算時間よりも長く設定しなければなりません(参照:4.6 入出力タイミング)。

しかし、処理時間がいくらかかるかは、実際に運転しなければわかりません。
そこで、最初は長めに設定して演算時間を計測します。

この図は、演算周期 20ms で仮運転した結果です。 演算時間の表示値は0.043msとなりました。
これを参考にして実際の演算周期を決定できます。

 

 

(2)記録周期比

記録ボタンを押して信号を記録するとき、記録する周期は演算周期の整数倍に設定できます。
記録周期比はその倍数を1〜255の整数値で設定します。

記録周期比=1の場合は演算周期毎のデータを記録しますが、 記録周期比=N にすると、N回の演算について1回だけ記録することになり、記録データサイズが 1/N と小さくなります。

 

(3)記録時間

信号を記録する時間を秒単位で設定します。データの表示は約2秒ごとに更新され、設定された記録時間に達した段階で終了します。記録が終了しても運転は継続されます。

 

 

5.2.3 ユーザパラメータとトラックバー

ユーザが定義したパラメータは、システムパラメータの下に並べられます。
パラメータ数値入力ボックスに数値をキー入力してENTERを押すと、その値がパラメータに設定されます。
数値入力ボックスまたはトラックバー選択ボタンをクリックすると、そのパラメータはトラックバーでも調整できます。

 

 

運転中にパラメータが変更されると、その値が Aproc-1/-1Plus/-2 へ送信され、直ちに演算に反映されます。
ただし、FIR/IIRフィルタなど、運転中パラメータを変更できない関数もあります。
その場合は、いったん運転を停止させてから設定してください。

 

 

5.2.4 信号の記録とグラフの編集

「 記録する変数 = グラフ表示する変数 」です。
よって、記録したい信号は、グラフに表示させます。

ディスプレイウィンドウでは、任意数のグラフ枠(フレーム)それぞれに、最大9本の信号を描くことができます。
フレームと描く信号の指定は、「信号一覧」の信号名を、フレームのあるエリアムへマウスでドラッグします。

このウィンドウのフレームがディスプレイウィンドウのフレームに対応し、このウィンドウのフレーム内に記載された信号がディスプレイウィンドウの対応するフレームに描かれることになります。

グラフに選択された信号名にはチェックが付きます。チェックのついた信号が記録される信号です。

3.3 の例題
3.5 の例題

編集項目グラフとフレームの編集方法
フレームの
追加
「信号一覧」の信号名を選択してその右の背景部分(フレーム以外の部分)へドラッグすると、 その信号を含む新たなフレームがその位置に追加されます。
フレームへ
信号を追加
「信号一覧」の信号を任意のフレームへドラッグすると、そのフレームに信号が追加されます。 ただし、既にある信号を重複して追加することはできません。
信号やフレームの削除 フレーム内の信号をフレームの外(背景部)へドラッグすると、その信号は削除されます。 その結果フレームが空になると、そのフレームも削除されます。 ただし、フレームが1個しかなくその中の信号も1個になると、それ以上削除できません。

信号の移動

フレーム内の信号を別のフレーム内へドラッグすると、その信号はドラッグ先へ移動します。移動元のフレームが空になると、そのフレームは削除されます。

信号のコピー

Cntlキーを押したまま、フレーム内の信号を選択して別のフレームへドラッグすると、その信号はドラッグ先へコピーされます。

フレームの
移動

フレーム内の任意の信号を選択し、右クリックして「上へ移動」または「下へ移動」を選ぶと、その信号を含むフレーム全体が上下に移動します。 また、
「先頭へ移動」 を選ぶと最上位へ、「最後へ移動」 を選ぶと最下位へ移動します。

フレーム内で
信号の移動

フレームの中で信号をドラッグすると順番が入れ替わります。
記載順に描画するので、いちばん下の信号がグラフでは手前になります。
よって順番を入れ替えるとグラフが見やすくなることがあります。
なお、グラフの色はフレームに記載された順番に、青→赤→黄→緑→紫→ライム→水色→銀→黒 となるので、 順番を変えるとその色も入れ替わります。

 

ディスプレイウィンドウが表示されているときにもグラフの編集は可能ですが、
チェックの付いていない信号(記録されていない信号)を新たにフレームへ加えることはできません。

追加しようとすると図のような警告が現れますので、(表示中のデータが必要なら保存したうえで、) ディスプレイウィンドウを閉じてから信号を追加し、再度運転・記録またはシミュレーションしてください。
保存せずにディスプレイウィンドウを閉じると、表示中のデータは失われます。

 

 

 

 

5.2.5 シミュレーション

シミュレーション開始ボタン を押すと、 プログラミングウィンドウで生成された実行コードがパソコン本体で実行されます。 「記録時間」がシミュレーション終了時刻になり、「演算周期」毎に演算しますが、リアルタイムではありません。 結果はグラフ設定に基づいてディスプレイウィンドウに表示されます。

シミュレーションでは信号の入出力関数は無視されます。

したがって、入力信号のあるプログラムをシミュレーションする場合は、 入力に代わる信号をプログラムする必要があります。 簡単には正弦波(関数w_sin)や方形波(関数w_sqr)で代用しますが、 それで不十分なら折線関数や数学モデルを使います。以下に例を示します。

 

 

5.2.6 運転と記録

運転を開始するには、運転開始ボタン または 記録開始ボタン を押します。
前者は運転を始めるだけですが、後者は同時に記録も開始します。
運転中に記録開始ボタン を押すと、その時点から記録が開始されます。

運転が開始されると、

  • グラフ選択部分にチェックされた信号の値が数値で表示されます。
  • ステータスバー(右下)に1周期に要した演算時間が表示されます。

「記録時間」に設定した時間が経過すると、それまの記録データはディスプレイウィンドウへ表示されます。
記録時間が2秒以上の場合は、約2秒毎にその間のデータを表示します。

データをファイルへ保存するには、ディスプレイウィンドウのメニューまたは ボタン を使います。

→ 5.3.5 データの保存

 

 

5.3 ディスプレイウィンドウ

5.3.1 ウィンドウの構成

ディスプレイウィンドウは、シミュレーション結果や運転時の記録データを表示するウィンドウです。 データーレコーダの表示も同じウィンドウを使います。このウィンドウは以下の要素から構成されます。

(1)タイトルバー: データの種類(シミュレーション、または記録データ)を表示します。
(2)メニュー: 操作アイテムです。
(3)フレーム: 設定された信号の履歴を描きます。
(4)カーソル: グラフの解析に使います。
(5)ツールバー: 操作ボタンが配置され、カーソル時刻を表示します。
(6)ステータスバー: カーソル位置のデータの値を表示します。

 

 

 

5.3.2 メニューとボタン

  1. 「ファイル」メニュー
  2. アイテムボタン説 明
    全データを保存 記録した全データをファイルに保存します。
    表示データを保存 現在画面に表示されている部分だけの記録をファイルに保存します。
    閉じる このウィンドウを閉じます。

     

  3. 「画面操作」メニュー
  4. アイテムボタン説 明
    拡大 画面の時間スケール細かくして、グラフを時間方向に拡大します。
    縮小 拡大したグラフを1回拡大する前の縮尺に戻します。
    元のサイズに戻す 拡大した画面を元に戻し、全記録を表示します。
    前に戻る 拡大画面で左側に隠れた部分を表示します。
    1目盛戻る 拡大画面で1目盛だけ左へスクロールします。
    1目盛進む 拡大画面で1目盛だけ右へスクロールします。
    次に進む 拡大画面で右側に隠れた部分を表示します。
    グラフの背景色 グラフの背景色を変更するダイアログを表示します。

 

 

5.3.3  カーソル

記録画面では2本のカーソルを使って記録内容を調べることができます。カーソルの操作方法を示します。

カーソルのある画面の例

項目 操作方法備考
カーソルの生成 グラフを左クリックするとカーソルが現れ、マウスとともに移動します。 もう一度左クリックすると位置が固定されます。 カーソル位置の時刻がルーツバーに、信号の値がステータスバーに表示されます。
カーソルの追加 カーソル以外の場所を左クリックすると第2のカーソルが現れます。 もう一度左クリックすると位置が固定されます。 カーソルの時間差とその逆数(周波数)がツールバーに表示されます。
カーソルの
再移動
固定したカーソルの近傍で左クリックすると再び移動可能になります。 カーソルが2本のときは、マウスに近い方が移動可能になります。
カーソルの消去 右クリックするとカーソルは全て消えます。 
拡大区間の指定 2本のカーソルを固定して拡大ボタン を押すと、その範囲が画面全体となります。 

 

 

5.3.4 データの保存

記録データを保存には、(1)全データの保存、または(2)表示部分だけの保存の 2種類があります。
ツールバーのボタン は表示部分だけの保存になります。

データはCSV形式として保存されるので、エクセルやテキストエディタ等で読むことができます。
また、シミュレーションの入力データとしても利用できます(→ 関数 Fin )。

データの種類を識別するため、表示と記録には以下の違いを与えています。

 

データの種類タイトルバーの表示データファイルの
1行目(タイトル行)
使用ソフト
運転記録”運転記録”定義どおりの信号名 AprocS
シミュレーション”シミュレーション結果” 信号名に“(S)”を添付
レコーダ記録”レコーダモニタ” 信号名に“(R)”を添付AprocR

 

 


改訂:2015年7月29日